2025/6/1
茶道部のススメ(1):茶道部ってどんなところ?〜お茶が好きなあなたへ

こんにちは、茶人みならいです。
春は新しいことを始めたくなる季節。進学や入学で環境が変わった方の中には、「部活、何にしようかな?」と考えている人も多いのではないでしょうか。
もしあなたが「抹茶が好き」「茶道ってなんとなく気になる」という気持ちを少しでも持っているなら、茶道部という選択肢をおすすめしたいと思います。
私自身、もともとは「美味しい抹茶を飲みたい」という気持ちがきっかけで茶道を始めました。お茶のマナーを知っていたらもっと楽しめるかも、くらいの気持ちで茶道部をのぞいてみたのが始まりです。
そして実際に入ってみたら、茶道部には「学生のうちにしかできない体験」がたくさんありました。
茶道ってそもそも何?
「茶道」と聞くと、堅苦しそう、作法が難しそう、というイメージがあるかもしれません。
でも実は、とてもシンプルに言えば「お茶会を開くための技術と心配り」を学ぶものです。
抹茶を点てる「お点前」や、客としての礼儀、道具の扱い方やおもてなしの心など、日常ではなかなか触れない“ゆたかな時間の作り方”を少しずつ体験していく。それが茶道です。
そして、茶道部はその茶道を「学生同士」で学んでいく場です。
茶道部ってどんな活動をしてるの?
私が所属していた茶道部では、週に2回の稽古を中心に活動していました。具体的には、以下のようなことをしていました:
これらを通じて、実際に学内や地域で茶会を開いたり、他校との交流をしたりする機会もあります。
最初は「覚えることが多くて大変!」と感じるかもしれません。でも、回を重ねるごとに自然と体が覚えていく感覚があります。袱紗さばきやお辞儀の所作など、ひとつひとつの動作がだんだん身につき、気がつくと動作も所作も自然ときれいになっていくんです。
同年代と一緒に学べる貴重な時間
茶道というと「大人の趣味」「年配の方が多い」という印象を持っている人もいるかもしれません。でも茶道部では、同世代と一緒に学べるのが大きな魅力です。
学校という場だからこそ、年齢や経験に関係なく、「お茶が好き」という気持ちだけで集まった仲間と一緒に学んだり笑ったりできる。そんな時間は、きっと他ではなかなか得られないものです。
もちろん、部活ならではの大変さや人間関係の難しさがゼロというわけではありません。でも、それも含めて“学生の茶道”だと思っています。
まずは、見学してみませんか?
このシリーズでは、全4回にわたって「学生の茶道部って実際どんなところなのか?」を、私の体験を交えてご紹介していきます。
次回は、もう少し具体的に「お点前ってどんなもの?」「水屋って何をするの?」といった茶道部の稽古について、掘り下げてみたいと思います。
まずはこの記事をきっかけに、「ちょっと見学してみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。
それでは、次回もどうぞお楽しみに。