2022/4/4
博多駅から徒歩圏内、静けさに包まれる庭園「楽水園」でいただく一服

こんにちは、茶人みならいです。
今回は福岡・博多にある「楽水園(らくすいえん)」をご紹介します。
博多駅から徒歩10分弱という好立地にありながら、ふっと時間の流れが緩やかになるような静かな庭園と、本格的な抹茶が楽しめる場所です。
旅先でお茶にまつわる場所を探しているけれど、なかなか「ここ!」というスポットが見つからない……そんな経験、ありませんか?
そんなときに出会えたのが、街中にありながらも心落ち着く空間、「楽水園」でした。
オフィス街の中に、静けさをたたえる日本庭園
訪れたのは、博多に転勤した友人を訪ねたときのこと。
街中でアクセスも良く、ふらりと寄れる距離にあるため、あまりお茶に詳しくない友人でも一緒に足を運んでくれました。
驚いたのは、都会の喧騒の中にあるとは思えないその立地。
すぐそばに車通りの多い道があるにもかかわらず、門をくぐると空気が変わり、静けさが広がります。

入り口の博多塀(はかたべい)は、豊臣秀吉による博多復興の際に築かれたものの再現で、瓦などの素材を活かしたユニークな意匠も見どころです。

滝や池も楽しめる、歩いて巡る「回遊式庭園」
楽水園は「回遊式庭園」という形式で、園内を歩きながら景観を楽しめるつくり。
広すぎないちょうど良いサイズ感で、散策するにはぴったりです。
園内には鯉の泳ぐ池や、なんと小さな滝まで。
飛び石や地面にも装飾が施されていて、どこを歩いても目を楽しませてくれます。
茶室「楽水庵」でいただく一杯の抹茶
園内には「楽水庵(らくすいあん)」という茶室もあり、500円で抹茶とお菓子をいただけます。
この日はお茶会も開かれていたようで少し忙しそうでしたが、ありがたいことに中へ案内していただき、静かな一服の時間を過ごすことができました。
いただいた抹茶は、あまり泡を立てない点て方で、すっと身体に染み入るような味わい。
華やかさというよりも、素朴さと優しさのある味で、庭の風景とよく合っていました。

まとめ|旅の途中に、少し立ち止まって
この記事では、福岡・博多の「楽水園」をご紹介しました。
観光の合間や、ちょっと時間が余ったときにもおすすめのスポットです。
ちなみに、あまりお茶に興味のなかった友人も写真をたくさん撮って楽しんでくれた様子で、ちょっとした非日常が味わえたのではないかと思います。
お近くに行かれる際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。