こんにちは!茶人見習いです。
本記事では、茶道部の活動や入部のメリットについて解説をしています。ただ書いているうちに長くなりすぎてしまったため、前編では茶道部の活動に関して、後編ではメリットに関してまとめています。
まだ読まれていない方はぜひ前編もご覧ください。
茶道部に入るメリット
美味しいお茶が点てられて飲めるようになる
まずはなんと言っても、美味しいお茶が飲めるようになります。
私自身、それを一番の目的として茶道部に入りました!もちろん家で点てても美味しいのですが、人に点ててもらった方が美味しく感じられることもありますし、場合によっては家で一人で点てるよりも回数をこなすことになります。そうなると当然上達も早くなりますので、美味しいお茶を自分で点てて飲めるようになります。
また、お茶と一緒に美味しいお菓子を食べる機会もあります。私が入っていた部活では、週に2回のうち一回だけ先生を及びして、その際は美味しい主菓子(練りきり)を食べていました!実は話を聞いていると、お菓子に釣られて茶道部に入った、という人も多いです。
あと、ついでに外でお茶を飲む時に緊張しなくなります。
最近、巷で増えてきたスイーツではない抹茶を出すお店や旅館などが増えてきている印象です。そういったところでお茶を飲むときも作法について学んでおけば、緊張せずに飲むことができるようになります。(個人的にお茶をやっていない人にそういったところで所謂作法なんかは気にする必要はないと思っていますが。。)
運動が苦手でも上達できる
こちらは、体感ですが、入部の際のきっかけとして一番多かったと思います。
人によっては、楽でのほほんと身体を動かさずにできる。という印象もあるかもしれません。ただ、それはそれ自体は異なります。というのも、道具によっては結構重く、それを片手で扱う、なんてこともザラにあるからです。そのため茶道=楽ということではないということを覚えておいてください。
ただ、同時に身体を動かすことが苦手でも上達することは可能です。点前自体、複雑な動きもありますが、フィジカル的に完全に不可能な動作はありません。仮にそういう動作があったとしても、先生と相談して点前を自分なりにアレンジをしていく、ということも可能です!
※指導される先生によっては違うこともあるかもしれませんが、私の先生はそういうことを考えてくださる方でした。
点前はもちろん、それ以上に知識やセンスなんてものが必要になってきます。ただ、こちらも色々なものを見て、考えてと自分なりに時間をかけることでいくらでも身につけることが可能です。
始めたてだと、手の器用さなどによって若干の差は生まれるかもしれませんが、時間をかけることによって、差のような差はどんどんなくなっていきます!勝ち負けではないので、自分の茶の湯の道が見つかっていくのです。
美術的なセンス、生活の知識などが身につく
お茶は総合芸術なんて言われることもあります。
茶会を開催する際は、場所や客に合わせて色々な道具を取り合わせて自分の茶席を作り上げていきます。その際に活躍するのは部活動などで身につけたお茶の知識です。それらを駆使して、その時の自分ができる最大限のもてなしをするわけです。また、そのように茶席を作っていくと、他の人の茶席に関しても見る目が変わってきます。
それらを繰り返すことで、徐々に自分なりのセンスを形作っていくことができます。
また、お茶は生活の一部でもあります。水屋での道具の扱いや花の知識などは、茶道部以外での生活の知識として約に立つことがきっとあることでしょう。
比較的安くお茶を始められる
ここからは特に茶道部に入るメリットかと思うのですが、お茶をどこかで習おうと思った場合、場所にも依りますが、結構な値段がかかります。月謝が高かったり、場合によっては色々なお礼なんかも必要になるかもしれません(学生ということで免除される場合もありますが、)。
とにかく本当にまちまちです!!
ただ、部活の場合、基本的にそういったお金はかなり安く済みます。
その分、先生に教わる一人当たりの時間が短かったり、学校にある道具しか使えない、などの制約はありますが、始めたばかりだとかなりメリットが大きいような気がします。
また、学校で教わった先生と相性が良さそうでしたら、その稽古場に入るといった事もできます。
(私自身、学校で教わった先生の稽古場に通ってました。かなりお金はかかってしまったのですが、部活と稽古場の二重で教わることができたのでかなり勉強になりました!)
同じ年代の人とお茶ができる
個人的に部活と稽古場を両立していて、ここが部活に入る一番のメリットだと感じていました。
稽古場などに通い始めると非常に痛感するのですが、お茶をやっている方々はやはり年齢層が高めです。もちろん若い人もいるにはいるのですが、かなり少ないです。
正直、若いというだけでかなりちやほやされたり、色々なことが免除になったりして、ありがたいこともあるにはあるのですが、少し寂しい気持ちになることもあります。
逆に部活の場合は同年代でレベル感が近い人と一緒に稽古することができます。お茶をもっと勉強したいという目的なら稽古場に通うことも断然ありだと思いますが、楽しむ目的もあるなら、部活はおすすめです(※念の為、稽古場での稽古が楽しくないわけではありません)。
まとめ
まとめです!本記事では
- 部活選びに悩んでいる
- 茶道に興味はあるけど茶道部に入るのは不安
に向けて、茶道部での活動・茶道を始めるメリットなどについて解説を行ってきました。
本記事を書くにあたってどんな人に入部をオススメするのかも書こうかと思って考えていたのですが、まとまらないくらい色んな人が茶道部にはいました。哲学的な探求が好きな人、のんびりとお茶をやるのが好きな人、お茶やお菓子が好きな人、、、どんな人も部活の一員として茶道をしていました。
結局唯一おすすめと言えるのは「お茶が好きな人」に集約されます。
お茶の教えを短歌にまとめた「利休百首(利休道歌)」の一首に
その道に入らんと思ふ心こそ話が身ながらの師匠なりけれ
利休百首
とあるように、好きなことには一生懸命になれます。私自身かなり不器用で、誰よりも覚えが悪かったのに、美味しいお茶を飲むことが好きな一心で、部員の中では誰よりもうまくなることができました。
(もちろん、単純に上手い下手を論じるものではありませんが、)
本記事の内容を見て、少しでもお茶に興味を持ってくださったら嬉しいです。
よかったら茶道部の活動の見学に行って、合いそうだと思ったら入部してください!
そしていつか、まだお茶の世界ではひよっこですが、私を席に呼んでください笑
それでは!
なお、この記事は後編となります。前編では茶道部の活動に関して簡単にまとめていますので、前編の方も是非御覧ください。
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